盗む(対象選択可能)

用意するもの
今回は、ゴブリン1体、ホーネット1体という敵グループを元に説明していきます。
「盗む」の特殊技能は、スイッチ0001をONにする設定でいきます。
バトルイベント記載
バトルイベントの開始条件「0」ターンに、対象となるモンスターのHPを管理する変数を用意します。

◆変数の操作:〔0003:敵1HP〕代入、1:ゴブリンのHP
◆変数の操作:〔0004:敵2HP〕代入、2:ホーネットのHP

次に、ターン数〔1x+1〕を開始条件とするバトルイベントその2を組みます。このイベントでは、毎ターン、敵のHPを管理する変数を更新していきます。

◆変数の操作:〔0003:敵1HP〕代入、1:ゴブリンのHP
◆変数の操作:〔0004:敵2HP〕代入、2:ホーネットのHP

これで下準備は完了しました。次からが、スイッチ技の対象選択方法です。
開始条件は、スイッチ〔0001:盗む〕がONの時です。

◆条件分岐:変数〔0003:敵1HP〕が1以上
  ◆変数の操作:〔0001:生存モンスター〕加算、1

◆ 条件分岐:変数〔0004:敵2HP〕が1以上
  ◆変数の操作:〔0001:生存モンスター〕加算、2

上記変数操作は、対象とすべきモンスターが生存しているか否かを判断する重要なものです。敵1HPが1以上、すなわち、今回はゴブリンが生存している場合には、生存モンスター変数〔0001〕に1を加算します。

同様に、敵2HPが1以上、つまりホーネットが生存している場合は、同様に生存モンスター変数〔0001〕に2を加算します。


さて、上記生存確認イベントを組むことにより、今現在、モンスターが何匹生存しているのかが判明できます。具体的に言うと、

・生存モンスター変数〔0001〕の値が1の時は、ゴブリンのみが生存している
・生存モンスター変数〔0001〕の値が2の時は、ホーネットのみが生存している。
・生存モンスター変数〔0001〕の値が3の時は、ゴブリン、ホーネットともに存在している

という情報を得ることができるのです。今度は、この生存モンスター変数〔0001〕の1〜3の条件に合わせて、盗むイベントの本体を組んでいくのです。


◆条件分岐:変数〔0001:生存モンスター〕が1
  ◆選択肢の表示:ゴブリン
    :〔ゴブリン〕の場合
      ◆条件分岐:スイッチ〔0002:ゴブリン盗み終了〕がOFF
        ◆変数の操作:〔0002:持ち物〕代入、乱数〔1〜5〕
        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が2以下
          ◆文章:ポーションを盗んだ!
          ◆アイテムの増減:ポーションを1増やす
          ◆スイッチの操作:〔0002:ゴブリン盗み終了〕をON

   :それ以外の場合
        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が3
          ◆文章:盗めなかった…

        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が4
          ◆文章:盗めなかった…


        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が5
          ◆文章:ハイポーポーションを盗んだ!
          ◆アイテムの増減:ハイポーションを1増やす
          ◆スイッチの操作:〔0002:ゴブリン盗み終了〕をON
  
:それ以外の場合
  ◆条件分岐:スイッチ〔0002:ゴブリン盗み終了〕がON
    ◆文章:何も持っていない…


◆条件分岐:変数〔0001:生存モンスター〕が2
  ◆選択肢の表示:ホーネット
    :〔ホーネット〕の場合
      ◆条件分岐:スイッチ〔0003:ホーネット盗み終了〕がOFF
        ◆変数の操作:〔0002:持ち物〕代入、乱数〔1〜5〕
        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が2以下
          ◆文章:ポーションを盗んだ!
          ◆アイテムの増減:ポーションを1増やす
          ◆スイッチの操作:〔0003:ホーネット盗み終了〕をON

   :それ以外の場合
        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が3
          ◆文章:盗めなかった…

        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が4
          ◆文章:盗めなかった…


        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が5
          ◆文章:ハイポーポーションを盗んだ!
          ◆アイテムの増減:ハイポーションを1増やす
          ◆スイッチの操作:〔0003:ホーネット盗み終了〕をON   

:それ以外の場合
  ◆条件分岐:スイッチ〔0003:ホーネット盗み終了〕がON
    ◆文章:何も持っていない…


◆条件分岐:変数〔0001:生存モンスター〕が3
  ◆選択肢の表示:ゴブリン/ホーネット
    :〔ゴブリン〕の場合
      ◆条件分岐:スイッチ〔0002:ゴブリン盗み終了〕がOFF
        ◆変数の操作:〔0002:持ち物〕代入、乱数〔1〜5〕
        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が2以下
          ◆文章:ポーションを盗んだ!
          ◆アイテムの増減:ポーションを1増やす
          ◆スイッチの操作:〔0002:ゴブリン盗み終了〕をON

   :それ以外の場合
        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が3
          ◆文章:盗めなかった…

        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が4
          ◆文章:盗めなかった…


        ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が5
          ◆文章:ハイポーポーションを盗んだ!
          ◆アイテムの増減:ハイポーションを1増やす
          ◆スイッチの操作:〔0002:ゴブリン盗み終了〕をON   

:それ以外の場合
  ◆条件分岐:スイッチ〔0002:ゴブリン盗み終了〕がON
    ◆文章:何も持っていない…


   :〔ホーネット〕の場合
     ◆条件分岐:スイッチ〔0003:ホーネット盗み終了〕がOFF
       ◆変数の操作:〔0002:持ち物〕代入、乱数〔1〜5〕
       ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が2以下
         ◆文章:ポーションを盗んだ!
         ◆アイテムの増減:ポーションを1増やす
         ◆スイッチの操作:〔0003:ホーネット盗み終了〕をON

  :それ以外の場合
       ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が3
         ◆文章:盗めなかった…

       ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が4
         ◆文章:盗めなかった…


       ◆条件分岐:変数〔0002:持ち物〕が5
         ◆文章:ハイポーポーションを盗んだ!
         ◆アイテムの増減:ハイポーションを1増やす
         ◆スイッチの操作:〔0003:ホーネット盗み終了〕をON   


:それ以外の場合
  ◆条件分岐:スイッチ〔0003:ホーネット盗み終了〕がON
    ◆文章:何も持っていない…

条件分岐の解説です。先ほども申しましたように、生存モンスター変数〔0001〕の値ごとに、それぞれイベントを当てはめていきます。
0001が1の場合はゴブリンしか生存していませんので、選択肢の表示には、ゴブリンのみを記載します。0001が2の場合はホーネットのみを記載してください。ただし、0001が3の場合は、選択肢の表示でゴブリン/ホーネットの2体を記載するのを忘れないでください。
また、今回の盗むイベントは、通常のアイテム盗みに加えて、レアアイテムの盗みにも対応しています。盗む際に乱数〔1-5〕を発生させて、値が1,2の場合は通常のアイテムを盗ませ、3,4の場合は盗むそのものの失敗判定をし、5の値の場合にのみレアアイテムの取得をさせています。
もちろん、通常アイテム、レアアイテム共に盗みが成功した場合には、スイッチ〔0002:ゴブリン盗み終了〕をON、または〔0003:ホーネット盗み終了〕をONにして、それ以上のアイテム取得ができないように対処してください。